IE9ピン留め
高橋卓 『コーエン兄弟「ビッグ・リボウスキー」』
 影響受けた映画は?と聞かれたらコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキー」と返事します。。映画だけではなく、人生の1シーンの大事さを教えてくれた映画です。もう30回以上は見ています。でも、どんなストーリー?と聞かれると、首をかしげます。ある中年の男が名前を間違えられたのがきっかけで誘拐事件にいつの間にか巻き込まれるというストーリーです。が、それは全く重要じゃないんです。

 1番重要なのは、主人公のデュードが録音したボーリングの試合の音(ボールがピンに当たってカーンていう音)をリラックスしながらウォークマンで聴いてる時の顔です。ここに全てが詰まっていると僕は思います。ジョエル・コーエン自身も「プロットを考えるより、フラフープにどうやって街角を曲がらせるか考える方が面白い」と発言している様に、隔1シーンをコーエン色で隙間なく塗り潰し、それをどんどん重ねて1つの映画ができる。そして、その1シーンはツボにはまるとプロットが褪せてしまうほど、強烈。

 感動的なハッピーエンドも好きですが、それよりも濃い1シーンを、自分達らしい1シーンを、わからない人から見たら無駄な1シーンをどんどん生み出していく、この頃のコーエン兄弟の作品が僕はとても好きです。

 自分が納得できるハッピーな1シーンを重ねて生きていきます。

(text:SUGURU TAKAHASHI)
# by voice-theroom | 2006-03-27 18:35 | 高橋卓
鈴木邦昌 『スクデット』
 スクデットとはイタリア語で「小さな盾」を意味し、セリエAで優勝したチームは翌シーズン、盾のマークのワッペンをユニフォームの胸に縫い付ける権利が与えられるが、この小さな盾のことをスクデットと言う。イタリア王者の証であり、クラブとファンにとっては名誉の象徴である。そのため、セリエAにおいては優勝争いの事を『スクデット争い』と言う。

 さて、今期のACミランはというと「スクデット争いをしている」とは言いがたい状況にある。第28節終了次点で2位という好位置だが、首位のユベントスに勝ち点で10差があるという状態。ユベントスが強すぎるというのもあるが、今期のミランには安定感というものがない。
その原因というのがディフェンスにあると思われる。すでに、失点が昨シーズンと同じぐらいある。(救いなのが得点も同じぐらい取っている所だが)ではなぜ失点が多いのか、僕は「理想的なディフェンスシステムを組むことが出来ないから」だと思う。

 今、ミランでは「カフー」と「パオロ・マルディ—二」の二人が怪我で離脱している。このベテランディフェンダー二人の欠場が大きな影響を及ぼしている。



 今までサイド攻撃をまかせていた「カフー」の欠場により、サイドを主戦場とする選手を投入せざるをえなくなってしまった。そこで「セルジーニョ」である。しかし、「カフー」とは違い左サイドのプレーヤーだったため、左サイドバックにはめこまれる形となってしまった。そして、右サイドバックにはセンターバックの「ヤープ・スタム」が。ラツィオ時代にプレー経験があるだけにまずまずの動きは見せているが…とはいえ、ディフェンスラインだけを見ると悪くはないのだが、中盤とのディフェンスのバランスを考えてみると素人の目からしてもどうもマズイ感じだ。



 中盤は右に「ガットゥーゾ」、左に「セードルフ」がいる。
まずは右サイド。今までは「ディフェンスのガットゥーゾ」「オフェンスのカフー」というように、二人のあいだでのプレースタイルの相互関係が完璧であったと思われる。今のコンビだと、ディフェンスは出来てもオフェンスは前線までサポート出来るまでにはいたらない。
次に左サイド。いかにオールラウンドプレーヤーの「セードルフ」であっても、お世辞にもディフェンスが巧いとは言えない「セルジーニョ」とのコンビでは難しいものがあるといえる。やはり、左サイドバックはまだ「パオロ・マルディ—二」のポジションなのだろう。左サイドを駆け上がる姿は少なくなってしまったが安定感のあるディフェンスと、強烈なリーダーシップ。そして、類希なカリスマ性でまだまだACミランには不可欠な存在と言える。



 とはいえ、チャンピオンズリーグでもベスト8進出を決め、セリエAでも5連勝と、やっとチームの調子も上がってきたようだ。とくにFW陣はかなり頑張っている。チーム得点は63点でリーグ1位。個人得点ランクでもトップ10内に3人もミランのFWがいる。(シェフチェンコ16点・3位、ジラルディーノ15点・4位、フィリッポ・インザーギ10点・10位)
ディフェンスの方もようやくなれてきたのか、失点も少なくなりなかなかの状態になってきた。

 残り少ない今シーズン、「チャンピオンズリーグ」と「スクデット」の両方を勝ち取ることを夢見ているミラニスタは僕だけではないと思う。
(text:Kunimasa Suziki)
# by voice-theroom | 2006-03-24 15:03 | 鈴木邦昌
おいボン 『携帯依存症』
 つい先日の出来事。外はどんよりと曇り、霧のような雨が降り続けている。14:50に起床し、寝過ごしたのに気付く。いつものように慌ただしく出かける準備をし、家を飛び出す。駅に向かって一目散に突っ走った。

 15:17・・・ギリギリセーフ。予定していた15:18の三鷹行きの電車に間に合った。安堵の息切れをし、上着の右ポケットを探り携帯を取り出そうとした。
 ないっ!上着の左ポケット、ズボンの両ポケットと探したが、見つからなかった・・・。
 家から駅までの途中で落としてしまったらしい。もしかしたら家に置いてきたのでは・・・とも考えたのだが、駅まで向かう途中に携帯の時計で時間を確認したのを覚えている。
 電車に乗り込もうとした足をホームに戻し、元来た道に向かって歩き出した。傘を差すのも忘れ、ひたすら地面とにらめっこしながら家の前までたどり着いたが、見つからなかった。また、駅に向かって歩き出す。見つからなかった。三往復したところで探すのを止め、自宅の電話から携帯に電話をしてみる。もし誰かが拾っていたとするなら、出てくれるのではないかと期待し受話器を握り締めた。受話器からコール音が鳴り響く・・・一分、二分とコールが続いたが応対はなかった。
 安堵の息切れが落胆のため息に変わった。ガックリとうなだれ、四、五分間ボーっと電話機を見つめていたが、携帯がなくなったとういう現実に立ち返り、携帯一時停止の手続きをする為に携帯のサービスセンターに電話をした。

 時刻は19:40。夕方の仕事の休憩時間になった。携帯を拾った人が自宅に連絡をしてくれているかもしれないと思い、会社の社員の携帯を借りて自宅に電話をかけてみる。
 「もしもし・・・」
電話に出たのは母さんだった。
「弘だけど・・・」
と切り出したところ、
「あんた携帯落としたでしょう。拾ってくれた人から連絡あったわよ。」
と母さんが言った。
「ホントっ!で、どうしたの?」
「拾ってくれたのが近所の人で、家まで届けてくれたわよ。」
と素っ気無く母さんは答えた。
「助かった・・・。ありがとう。」
と言い終話した。
今度は安堵の吐息が漏れた。

 いつも当たり前のように使っている携帯。なくなってみると、どれだけ自分がそこに依存しているかに気付く。
 携帯は時計の代わりになるしアラームにもなる。様々な機能が備わっているが、何よりも重要なのは、今まで知り合ってきた人達との繋がりがそのちっちゃな機械の中にあるという事である。
 携帯を落とした時、何故だか一人ぼっちになったような気がしたが、それはその繋がりが一気に断ち切られたからだと思う。もし携帯が見つからずに無くなっていたら、今後連絡が取りたくても取れずに一生を過ごす事もあるかもしれない。そう考えると携帯一台一台にそれぞれすごいドラマが潜んでいるような気がしておもしろい。

 まぁ何はともあれ、皆さんも携帯の紛失には十分お気を付け下さい。万が一紛失してしまった時、The Roomにくれば僕の連絡先はお教え致します(笑)

(text : Hiromichi Oikawa)
# by voice-theroom | 2006-03-07 22:38 | おいボン
SEY 『黒井指夫という男』
俺と黒井指夫氏の出会いは随分前に遡る。
俺はまだ学生で、親の勧めでアメリカは南部に留学していた頃のこと。

New Orleansのとある場末の映画館、もうリリースから数ヶ月も経った Malcolm Xをやっと見にやって来ていた。
すでに "X" キャップは B-Boy のワードローブからとうに消えるギャップがあった。Common が "I Used To Love H.E.R." で、Talib Kweli が "For Women" で言ってたように、その頃流行った Afro American は Black や Nigga に戻っていた。
それでも HipHop をその数年前から真剣に聞き始めてから聞いた、Public Enemy、Paris、Ice T、Ice Cube 等、 conscious rap と呼ばれるポリティカルなメッセージを含む rap の影響は強く残っていた。彼らの lyrics を理解するためには、当時の俺には Black Culture、History を一から勉強することを要求した。彼らの歴史的、社会的背景を知る必要があった。彼らのインスピレーションの源である、Black の歴史上欠かせない人物とその意味を知ることだった。そこで始めて、彼らから放たれたメッセージを受け取り、自分のリアクションがあるのだと。

Conscious rapper のライナーノーツにはほぼ常にこの名前があった、 Malcolm X。
America の Black のみに信仰される Islam、Nation of Islam という言葉も同時に目にする機会があった。そして買った "Autobiography of Malcolm X" 。そのインパクトは簡単に忘れられるものではなかった。人種、宗教を越え、人間としてなぜ影響力があるのかは、読むほどに明らかなる。俺の ”Must 本 Top 10 リスト”に入るのは確実な本であった。その本が映画化される、しかも"Do The Right Thing" の Spike Lee がこの本をベースに彼のヒーローをスクリーンで甦らす。デンゼル ワシントンがあまりにも本人と似てる、ということもソソる要素だった。ストーリー、自分の解釈、理解度を再確認し、 Spike Lee の描き方とを比べるためにもう一度読み直したのを覚えている。

ガラガラとは言えその映画館で Black 以外は他にはいないようだった。スクリーンに60年代の Harlem が映る。Muslim になる前の Malcolm が当時のサグのファッションに身を包み相棒と颯爽と歩いている。数列前に座ったおじいちゃんが隣の孫らしき子供に、「That's the Zoot suit.」と、うれしそうに話すのが聞こえてきた。

映画が終わり、出口に向かって階段を上って行くと、そこで始めて彼の存在に気付いた。最後尾の列に座っていた彼に、薄暗い照明の中では気が付くはずもなかった。ハットからサングラス、スーツ、シューズにいたるまで黒ずくめに、鈍く光る金のタイという出立ち。全ての照明が付いた今、一つの席にのみに残された闇は逆に嫌が応でも目を引いた。そして足下にはその格好とは到底アンバランスの空になった Large size のポップコーンのバスケットと、これまたLarge size のソーダのカップ。さらに、ハットの下に見え隠れする彼の顔の肌の色が驚きと共に目を奪う。”相当 Funky なアジア人”というのが彼の第一印象だった。

闇は独特な近寄り難いオーラを放っていた。しかし彼に抱いた親近感と好奇心は堪え難い誘惑となって、奴とコンタクトしろと俺をせっつく。意を決して注意深く英語で話かけると、こちらもまた注意深く一定の距離を取りながら、「My name is Kuroi, ゲェップ!...おっと、 Excuse me...」流暢なカタカナ英語だ。サングラスの奥の見えない目がこちらの動きを逐一監視している。「日本人の方ですか?」と言うと、「あれっ? なんや日本人、Chicano かなんかの Gang かと思たわ。」緊張をときつつある彼に笑いながら右手を差し出すと、差し出された右手の指先は、先ほどまで食べていたであろうポップコーンに付けた多分バターディップの油がまだぬらぬらと虹色の鈍い光沢を放っていた。以来彼との付き合いが始まり、付かず離れず日本に帰ってきた今でも親交は続いている。

先日、黒井氏から久々にメールが着た。彼の馴染みのクラブで彼のバースデーパーティーをやるという、その招待状だった。彼が誕生日パーティーをやるというのも意外だったが、それに俺を呼ぶというのはこれまででも始めてのことだった。また彼の放つ堪え難い誘惑に惹かれつつも、元来社交性に乏しくアメリカに行ってもパーティー事だけはなるたけ避けて通ってきた俺は、オープン間近かの人気の少なそうな時間を選んで会場に行った。しかしながらそこは特筆すべきお店だったのでここで紹介させて頂きたい。尚、取材の際、惜しみない協力をして下さったお店の方々への感謝の意をここで改めて述べさせて頂く。

場所は黒井氏のプライバシーのため詳しくは言えないが、渋谷某所。
黒井氏の友人であるM氏の経営するという会員制高級クラブ。紹介された時、彼が大きな犬を真夜中に散歩しているのを見た記憶が甦った。一歩足を踏み入れるなり、店内の隅々にまで目が走る。なぜ黒井氏がここに通い、そして今回俺を誘ったかがすぐに理解できた。壁一面に飾られた無数の金縁の鏡、天井にはこれまた無数のシャンデリア。ベロアのような質感のソファーに、またもや金縁のグラステーブルの数々。そして Band の代わりに十分なスペースを取って設置された Dj ブースからは、 Funk/Soul/Club Jazz/Broken Beats/HipHop と、今ではナイトクラブライクなジャンルの Hip な音楽がかなりの音量で流れている。10数年前のあの日あの映画館で見た、華やかかりし頃の Harlem が現代版 Tokyo バージョンでここに再現されていた。

オーナーのM氏に話を聞くと、元々音楽を売りにするナイトクラブに縁のあった氏が、新たなコンセプトの”クラブ”を創設すべく作ったお店だという。言わばクラブの Crossover というわけだ。なるほど店にはホステスだけでなくホストもいる。ここでは男性の客と女性の客が混在し、全員があたかもホステスクラブ/ホストクラブのように接客される、世界でもまれな異空間であった。そしてこのような場所で働くお店の従業員達はやはり一癖も二癖もあるようで、オーナーの意
図を理解しようとしまいとここにあるシャンデリア以上に綺羅びやかな彩りを添えていた。

左に映るのがマネージャー兼バーテンダー兼セキュリティーの”ボス”。
極端に口数の少ない男だったが、学生時代にラグビーで鍛え上げたその体は万語に勝る威圧感を持っていた。しかもカクテルを作るその指先は確実かつ華麗、繊細。

その隣に映るのはこの店のアイドル的存在、”サーヤ”。可愛い外見とは裏腹に、大阪は下町生まれのずけずけ言う気質が彼女の魅力。か細い身体ながら、この個性的な店でやっていける図太い精神の持ち主のようだ。彼女に怒られに来る顧客も多いという。

左がここのママ、”マリリン”。派手な装いと極端に気軽で Funky なノリで、店に来た全ての客をネクストレベルにまで盛り上げる。根っからのパーティー好きを装いつつも、実は全ての面に対しお客に気が付かれないよう気を配るさまは本物のプロを感じさせた。たまに、難しそうな客が来た時に見せるボスへのアイコンタクトはその顕著な証拠であろう。

右に立つのは現在 No. 1のホスト、”北斗”。60年代の Harlem のTokyoバージョン、イコール同時代の六本木のラテンクォーター等に代表されるようなキャバレーのイメージを想像した俺には、かなりのツイストで新宿 Flavor をかもし出していたのが彼であった。こと女に関しては無論一流なのだが、二人で話をしてる最中に見え隠れするシャイでピュアな一面は彼の素朴さを表していた。

左端に映る”星矢”はオープン当初からいるホストで北斗の先輩に当たり、マリリンと共にフロアを仕切る存在。仕事振りから見てもいかにも繊細な彼は、ウェブサイトのビジュアルを作る仕事を兼業しているという。インタビューの最後に彼がポツッと言った、「ヨーヨーの世界チャンピオンになるのが夢なんだよね。」という言葉が深く印象に残った。

最後に紹介するのは、この店のクローク係であり御意見番、”加賀”氏。両手にはめた手袋が預けられたお客の手荷物、コートに己の指紋を一つも残さないという彼のプロ意識、実直さを証明するのは明らかだった。それでも帰りの際手荷物の返却を求める客に対し、荷物の入った袋を二つ差し出し、「さあ、目の前には二つの等しい大きさの袋があります。あなたの荷物はどちらでしょう?」というようなおちゃめ振りも発揮していた。営業中彼が他のスタッフと会話する場面は一度も見なかったが、彼が全ての状況に目を配り、ボス、マリリン、星矢が下す状況判断を無言で確認するさまは、さながらチームの監督にさえ映った。

黒井氏が懇意にする訳である。ワケあり、毒々しさ、なおかつスタイリッシュに彼は目が無い。しかもスタイルは重要だが、その根本に位置するものが何かを彼は知っている。やはり人なのであろう。こんな個性的な内装の店に、その装飾に負けないほどの個性を持った従業員達がいる。こんな店世界中探してもそうはないだろう。いったいどうやって探してきたんだ?

黒井指夫氏の多くを俺は知らない。10年以上経った今だに謎多き人物である。
次に彼に会えるのはいつだろう。楽しみに待つこととする。

(text : SEY)
# by voice-theroom | 2006-03-01 00:04 | SEY
DJ KAWASAKI 『等身大ガンダム発見』
 少し前の写真ですが、等身大ガンダムを発見。岡山県のとある田舎街に立ってます。ちゃんと機動戦士ガンダムの作者が制作に加わっているらしく、動くらしいです‥!


(text : KAORU KAWASAKI)
# by voice-theroom | 2006-02-27 12:36 | DJ KAWASAKI
清野 巌の『さびしン坊バンザイ!』 第三回
 皆様いかがお過ごしでしょうか?
 ついにさびしン坊の本格的なシーズン到来です!!
 鈍色(にびいろ)の曇り空から時折のぞく薄日に、遠からぬ春の訪れをうっすらと感じるこの季節こそ、さびしン坊にとって最もうるわしい季節と申せましょう。
 それはさておき、さっそく私が最近読んだおススメの3冊を御紹介いたします。ゼヒおためしあれ。

『教祖タカハシ』
著:ジョージ秋山   ソフトマジック

 「銭ゲバ」/「アシュラ」/「日本列島蝦蟇蛙(がまがえる)」/「生きなさいキキ」といった、読めばトラウマ必須の衝撃作連発の傍ら、現在も連載中のロングセラー「浮浪雲」を生み出す等、私が敬愛して止まない巨匠漫画家ジョージ秋山先生。
 「週刊ポスト」紙上にて90〜92年に連載された本作は、一人のしがないサラリーマンと彼の周囲をとりまく人々(会社、家族)が舞台という週刊誌のマンガによく見られる平凡な素材を用いながら、秋山先生にしかなし得ない包丁さばきで見事に料理された宇宙食である。謎の宗教の教祖タカハシとそのアシスタント(?)サクラ、信者となった主人公とその妻ドドミ、愛人安子といった登場人物を媒介に、愛とは?自分とは?家族とは?人生とは?宗教とは?信じるとは?といった疑問の数々に応える秋山流解答は抜群に読みごたえアリ。あとは四の五の言いません、読めば分かります!ハイ。

『神々の古層"4" 〜来訪する鬼 パーントゥ(宮古島)』
著:比嘉 康雄   ニライ社

 昨年秋、スタッフ旅行で宮古島に行った帰り。飛行機乗り継ぎの待ち時間に那覇空港ターミナル内をぶらぶらしていると、本屋があったので寄ってみた。様々な本が並ぶ一角に“おきなわ本コーナー”と銘打ち地元出版社の書籍が置かれた一角があったので見てみると、ひときわ気になる並びを見つけた。その並びの中の極めつけが本書である。琉球列島各地に伝わる“まつりごと”を一冊ごとに写真でクローズアップした「神々の古層」シリーズ中の一冊で、本書第4巻では宮古島に伝わる“パーントゥ”なるまつりごとに焦点を当てている。この“パーン
トゥ”平たく言えば沖縄版なまはげといったところなのだが、そのいで立ちのインパクトたるや、もし山中でこんなのに出くわしたら大の男でも裸足で逃げ出す様な怪奇な魅力に溢れているのだ!そんなリアル泥人形ライクないで立ちで行われる“パーントゥ”、実はこのスタッフ旅行から帰った数日後に開催されたと聞き(!)、何とも悔しい思いをしたものである。もし宮古島に行かれる際には綺麗な海もお薦めだが、ぜひこの“パーントゥ”にも行かれてみては如何だろうか?
 私?私はいつか必ず行きます(笑)!!


『ワンダーJAPAN』創刊号
編:ワンダーJAPAN編集部   三才ブックス

 久し振りに心トキめく雑誌を見つけた。“日本の《異空間》探検マガジン”と銘打ち、観光ガイドには決して載らないが、日本全国各地に潜む気になるB級スポットの数々を紹介する、ありそうでなかったタイプの雑誌だ。巻頭では地下数十メートルに張り巡らされた世界最大級の治水トンネル“首都圏外郭放水路”を紹介している。他にも摩訶不思議な珍寺珍神社/フンデルトヴァッサーのデザインを取り入れた大阪市のゴミ処理場/掩体壕(えんたいごう=戦闘機の為のコンクリート製防空シェルター)等の戦争遺跡/ひたすら巨大な塔のごとき仏像/全国の児童公園にひっそり残るタコ型滑り台/気の抜けた天守閣風な建物/素直に美しい炭坑跡に佇むコンクリート製の櫓(やぐら)/ノスタルジックな廃虚等々…。都築響一氏の「ROADSIDEJAPAN」の雑誌版といったら分かりやすいだろうか?このワクワクしっぱなしの120ページ強、次号予告で発売時期未定とあるが、廃刊などせず、ぜひとも号を重ねてほしいものだ。切に希望!

(text : Iwane Seino)
# by voice-theroom | 2006-02-17 02:00 | 清野巌
内田博子(LADYSOUL) 『Funky, or not Funky, that is the question.』
 「ファンキーかファンキーでないか、それが問題だ。」

 偉大なるシェイクスピアの、最も有名であると思われるフレーズを、恐れ多くももじって始めることにした今回のブログ。私が形容されるのに最も使われているだろう言葉??「ファンキー」について触れて みます。

 今まで多方面の方々から、「うっちぃってファンキーだよね。」と言われ続けている私。だけれど、自分でファンキーを意識してるかと言ったら、そんな事は全く無く、ただ、自分の好きな事 をやり続けて、自分の嫌いな事を排除していったら、残った自分がこうだっただけ …。もしかしてこれが、生まれ持ってのファンキー好きの証明って事?

 以下、私がファンキーと言われる由縁となったかもしれない 証拠写真をご紹介します。



 去年の夏に、Reel PeopleKJM LIVE SETでもおなじみのVanessa Freemanが、あまりの二人の派手さに大笑いしながら撮ってくれた写真。ファンキーな人間は、ファンキーな社長の元、ファンキーなオフィスで働いています。



 万国共通のお助けアイテム”BIZ MARKIE キャップ”。これさえあれば大抵の人が一目で覚えてくれる上、見知らぬ人に声をかけて貰える確率大。
 数年前にmanhattan recordsの二階で購入(現在は販売していません。)。何も言ってないのに、何故か店員さんに「被って帰りますよね?」って聞かれて、そのまま 被って帰った一品。

 ご覧の通り、ファンキーと言われるものの、決してFunkをこよなく愛しているとか、ブラック・カルチャーに心から傾倒してる訳ではないのです。 因みに辞書によると、「Funky」とは、アメリカの俗語で、「(よい意味で)一風変わった,いかす。」って意味だそう。「いかした」だなんて、何とも 私好みのダサくて、味わい深い表現。やっぱりファンキーだと言われるのは、暫く止められなさそう。

 ファンキーである事は、私の見た目にとっても内面にとっても無くてはならい要素であるけれど、実は、たとえファンキーを捨てる日が来たとしても、私の奥に流れている決して捨てられない要素は、Elegance, or not Elegance, that is the questionだったりする。この事を理解して貰うには、もう暫くの努力と時間が必要みたいだ。

(text : Hiroko Uchida(LADYSOUL))
# by voice-theroom | 2006-02-13 20:20 | 内田博子(LADYSOUL)
池田憲一 『The Roomのスピーカー』
 先日The Room のスピーカーの配置を変えたので、今回はスタッフらしくそのことについてかこうと思います。

 今までスピーカ−の裏側にDJブースがあり、お客さんからだと確かに見栄えはよかったのですが(スピーカ−の間にDJがいる状態)、DJは出音がまったくわからない状況でした。

 そこでスピーカーの位置をかえ、DJブースからみると横から音がでるようにしたわけです。

 店内どこにいても音がよくきこえるようになったしライブの見栄えもよくなりました。 

 音を良くしより楽しい空間を提供できるようにスタッフ一同がんばっていますので、また一度 音の良くなったThe Roomに足をはこんでみてはどうでしょうか?

ハンダを使ってケーブルを作りました。

これがアンプの裏側です。

これが現在のスピーカーの位置。


(text : KENICHI IKEDA)
# by voice-theroom | 2006-02-13 15:47 | 池田憲一
佐藤強志の『食うってなんだ?』「ヤギそば」
 そう、メェーと鳴くハイジの友達のアレです。
 昨年の6月、「琉球ホリックin 宮古島」にて訪れた沖縄の宮古島にて食いました。

 海沿いのプレハブ造りの食堂の中は、エアコンもなく外とさほど変わらない程のモワッとした温度で少し閉口してしまったが、時折ぬけてゆく潮風と、テレビで流れるNHKの「のど自慢」のゆるい素人の歌声にタイムスリップ的にノンビリしてしまった。

 どうやら、母親ほどのおかみさん1人で切り盛りしているらしく、先客もいたので中々注文できないでいたら、ビールを飲んでいた真っ黒に日焼けした地元のおじさんにお冷やをいれてもらった。

 一段落したらしく、「なんにする?」と大声がとんできたので、皆が注文をしはじめたのだが、気になるメニューNo1の「ヤギそば」を2人が頼んだ後で俺が「焼きそば」と言ったら、結局「ヤギそば」が3つきました。生臭い系が苦手だったので「焼きそば」と思ったが強引におかみさんに押し切られ、トライすることにしました。
 さっきのおじさんも笑っていたが、どうやらこのおかみさんのキャラにはファンが沢山いるみたいでした。
 基本はダシのしっかりした宮古ソバに、骨ごとぶった切った塩ゆでのヤギ肉がデロンと乗っかり、ヨモギがちらしてありました。ワイルド。

 奇声を発しながら汗だくで食す。

 完食したどんぶりの底に、指輪のように転がる骨を見つつタバコを喫い始めると、おかみさんが初めてニカッと笑顔をみせてくれました。

 下地から235号線を東平安名崎方面イムギャーマリンガーデンを少しこえたあたりに「ヤギそば」ののぼりがでています。

(text : TSUYOSHI SATO)
# by voice-theroom | 2006-02-13 05:25 | 佐藤強志(abducty)
富永陽介 『レコードグッズ』
 大好きなレコードグッズの紹介デス


 80年代のセサミストリート(ビッグバード)のレコードプレーヤー。


 DJは7インチが多かったりするので7インチケースは必需品。フラワープリントのが好みデス。

 告知デス!
 自分のイベント、CHAMPが2月で4周年を迎えます。ゲストLIVEにcro-magnon!!!
 2/24(金曜)です。是非遊びに来てください!




(text : YOSUKE TOMINAGA)
# by voice-theroom | 2006-02-13 05:20 | 富永陽介
< 前のページ 次のページ >